2012年3月6日火曜日

日本のCGデザイナーの仕事の本音ーその3ー

前回に引き続いて



労働時間

外国は残業代がでる!あんまり残業時間多くない。と、思う人も多いと思いますが。
そんな訳ありません・・・┐('~`;)┌
日本と一緒とは言いませんが、少なからずとも、プロジェクトの終わりの時には、残業必須です。

日本と違う所は、残業を始めて欲しい時期をきちんと知らせてくれる事。
=基本忙しくない時は定時でみんな、撤退しちゃいます。
残業時間は大体、2時間~4時間程を数週間。
夕食は、会社が持ちです。


日本は、人目もあるし、なかなか、毎日定時に帰る訳にはいかなかっったり、仕事を深夜までやっていましたね。例外なく毎日。o(;△;)o エーン

そういう面では、残業代も出るし、夕食もでるし。
そこまで遅くないし。カナダの方が自分の時間が持てる時間は断然多いいです。
(でも一般のカナダ人よりも仕事時間が長いのは否めません)

将来性

バンクーバーは、現在の所、有り余るほど、仕事があります。
何処の会社も人手が足りず、常に探している状態。<(T◇T)>うぉぉぉぉぉ!!!
春に、一段落しますが、夏以降また、色んなプロジェクトが始まるのでよりどりミドリ


トロントは、人では探していますが、中規模の会社がいくつかあるだけなので、選択はかなり狭まります。
ちなみに、トロントは殆どの会社が労働許可書を出したがらないので、外国人には難しいかも。出してくれる所は・・・・日本で言うBlackです。


最近?ちらほら~アメリカの人達は、
「TAXクレジットがあるから、仕事取られちゃったよぉ~」
とか言われますが、UKの方がTAXクレジットはカナダより断然に多いいんですよ。
カナダ全体の映画産業という括りでは、そんなに変わっていない気がします。確かに大手の会社が支社を沢山作ったので。大きなプロジェクトが入る量は増えていますが、税金が理由だけで来ている会社の規模は20人程です。
元々、カナダの映画産業は、カナダ1と言われる程。
これから先も・・・このまま突き進んでいくのでは無いでしょうか?

VFXだけに関して言えば先数年は、廃ることなく栄えていると思いますが、5年後はどうなるかなぁ~って言うのが正直な所です。

先輩たちが言うには、
「いつも、トロントが栄えたり、バンクーバーが栄えたり順番に行き来してるから、そのうち、またトロントに戻ってくるかもよ。」
と・・・・言っておりました。

まぁ、元々、SONYがトロントに来るはずだったのに、バンクーバへ行った事から、今日のようにバンクーバーが栄えているんですけどね。
10年ほど前は、トロントにも大手の会社が沢山ありました、殆ど買収、倒産で今は残っていないだけです。

安定性

正直言って、どの業界よりも、安定とはかけ離れた業界だと思います。
ここは、日本で働いていた事のある人なら、ブチギレそうなほど納得出来ない所かもしれません。
本当に、プロジェクトが終われば、どれだけ、頑張りを見せようが、実力があろうが
「ハイさようならァ~」(/□≦、)エーン!!
保険だって、労働許可書だって最初っから取り直し。無し無しづくしになるのです。帰国しなくちゃいけない。


短いもので言えば、数日~長ければ1年。でもその後引き続き仕事を続けていけるかどうかは、正直わからないです。
そういう面もあるので、比較的お給料は、他の職業の人と比べると、高くなっているのかと思われます。
周りでも、「半年仕事ない」とかよく聞きます。
やっぱり、そこは、アメリカと違って、会社の数が違うのでしかたないですね。(ノ_-;)ハア…

でも最近は何処の会社も、人を探すのが大変な様で、契約期間が少し前より長くなってきた気がします。

    ー心得ー                 

  • 常に履歴書を更新し、準備万端の状態で。
  • デモリールの更新も、最低半年~一年に1回。

これは最低限の常識です。
半年と言うのは、HRの履歴の入れ替え時期なので、再度応募が可能になります。

これに関しては、安定を望むのであれば、日本の方が断然良いです。
大きな作品や、職歴を望んでいるのならば、カナダはとても魅力的だと思います。
でも私は・・・あくまでも安定重視なので、移動がダイッキライ・・・・じゃあ何故ここに居る?εεεεε┏( ・_・)┛!!!


総合的に考えれば、今の状態だと、カナダの方が、環境も給料も良いですが。これは永住権を持っているからであって、労働許可書だけだと、苦労の方が大きいです。
私も労働許可書の時には何万回日本へ帰りたかった事か・・・。
まぁ、働いていたら、そのうち気づきます・・・永住権がないと大変なんだ・・・・って事が。

母国はやっぱり国民に優しいですよぉ。所詮外国。色々とシビアです。

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